ブリッジ ファミリーの新たなアイコン
フリー ブリッジとフリー ブリッジ インフィニティ エディションは、 地板のベース部に掛け渡された特徴のある 矢型のネオ ブリッジを備えています。 ブランドを象徴する 矢型ブリッジの形状を踏襲しながら 、 建築物によく見られる現代的な構造を取り入れました。 誇るべきすばらしい歴史を持つジラール・ペルゴですが、 それに縛られて創造性や進化を損なうことはありません。
ラ・ショー・ド・フォンの熟練時計師たちは、十分に試行を重ねた自社製キャリバー GP01800 に最先端のテクノロジーを応用して大幅な改良を加えました。脱進機とテン輪の部品にシリコンを採用したのです。シリコンを採用しているメーカーが無いわけではありませんが、多くの長所を持つ素材であるにもかかわらず、その数は未だにそう多くはありません。シリコンは腐食に強く、軽量で温度変化や磁気の影響を受けにくい性質を持っています。そうした特性はユーザーにとってもメリットがあります。たとえば、従来の一般的な素材で作られた部品であれば温度変化で動作に支障をきたすような場所でも、シリコン製の部品は影響を受けず、安定した計時性能を保つことができます。加えて、摩擦係数が小さいため、磨耗およびエネルギー消費を抑えることができます。
シリコンの採用による最も大きな利点のひとつに、 従来の技術では不可能であった精巧な形状を作り出すことができるということが挙げられるでしょう 。 2013 年、 ジラール・ペルゴは受賞歴を持つコンスタント エスケープメント L.M. 用の精巧なシリコン ブレードの製造に着手しました。 シリコン ブレードの前後方向への柔軟な動作によって脱進機に均一のエネルギーが供給され、 精度が向上しま した。
今回、 ジラール・ペルゴは、 複雑な形状を作り出すことが可能なシリコンの性質を応用しました。 この最先端の素材を脱進機だけではなく 、 大型の可変慣性テンプの製造にも導入したのです。 ほとんどの時計はヒゲゼンマイの有効長を変える 「緩急針」 を備え、 時計の進み、 遅れを調整できるようになっています。 ヒゲゼンマイの長さは可変慣性テンプによって固定され、 慣性調整ブロックを動かすことで歩度が変化します。 この方式の利点は、 テンプがより安定し、 衝撃に強くなる こと です。 そのエアリアルなデザインと大きくなった直径がさらに精度を向上さ せています。
この両モデルには、 従来のサファイアクリスタルとは対照的に、 新たに設計された独特のドーム型をしたサファイアクリスタル ボックスが採用されています。 ドーム型の形状には通常の 4 倍から 5 倍の素材が必要で、 さらにクリスタルを傷ひとつない状態にまで研磨するには並外れた技術が求められます。 6 時位置と12 時位置の間の開口部から 、 明らかになったムーブメントの部品に光が存分に当たります。 反転されたム
ーブメントは、 テンプ、 脱進機、 文字盤上部の香箱といった、 通常は見えることのないさまざまな部品が織り成す魅惑的な文字盤側の景観を楽しませてくれます。 自動巻キャリバー GP01800-1170 はジラール・ペルゴの時計製造に関する高い評価を不朽のものにします。 ムーブメントにはコート・ド・ジュネーブ装飾、 面取り 、 サンドブラ スト 、 コリマソナージュ (螺旋模様) が施されています。 インフィニティ エディションには 18 ct ピンクゴールド製ローターが搭載さ れています。 ムーブメント に刻まれた鷲のマークは、 自社製ムーブメントであることの証しです。
フリー ブリッジ、 フリー ブリッジ インフィニティ エディションは両モデルとも アワー ブリッジが備わっており 、 香箱と振幅するテン輪へと視線を引きつけます。 フリー ブリッジのアワー ブリッジは手作業による面取りが施されたサテン仕上げ、 一方フリー ブリッジ インフィニティ エディションのアワー ブリッジには漆黒の最も深い色合いを持つ素材、 オニキスが用いられています。 アワー ブリッジはケースのアーチ形のラインとは対照的な直線で構成されています。 44mm のスティール製ケースのフリー ブリッジに対し、 フリー ブリッジ インフィニティは DLC コーティングでシックな表情を見せています。
フリー ブリッジは、 サスペンディッド インデックスを指して時刻を示すスケルトン加工のドーフィン型針を備えています。 サスペンディッド インデックスがこのモデルの立体的なデザイ ンを際立たせています。フリー ブリッジ インフィニティ エディションは、 ゴールドの色調で一味違う個性を漂わせています。 どちらも同色系のストラップのラグに最も近い部分に 2 目だけコントラストの効いたステッチが入っています。 最先端を行くこのデザインは、 GP の特徴的なデザイン エレメントとして今後も 受け継がれていく ことでしょう 。